とにもかくにも出産を終えました。
初産でしたので不安と不安と不安しか
ありませんでした。
しかし、出産を終えてみると
いろいろな感情の変化や考え方、
世間の見方がすごく変わったり
メンタルがかなり揺さぶられたのです。
私も嫁も不安が大きすぎて
いろいろな方の出産体験記を
読みあさる毎日。
出産体験記を読んでは不安になったり
楽しみになったり
感情の起伏が忙しかったのを
覚えています。
私たちの出産体験記が何かの
役に立てればと思い筆をとりました。
正確には筆ではアリマセン。
初産の出産体験記で良ければ
読んでもらって、感情の起伏を
味わって下さい・・・
陣クスが効いた?陣痛っぽいのがきた
さて、12月のある日に
陣痛っぽいのがHere he comes!
その日は平日で私も仕事が終わり
帰宅していつものように軽く晩酌しながら
夕飯かなーと思っていました。
というのも、最後の妊婦健診の日で
先生からも「まだ産まれないねー」と
言われたみたいなので
安心してアルコールを飲もうとしてました。
が、嫁は機嫌がよろしくなさそう
でしたのでアルコールのチョイスを
やめました。
嫁はまだ産まれないねーと
言われたことにご立腹の様子。
なぜか。それは本来予約していた
信頼している院長先生ではなく
愛想がなく嫌いな先生に言われたからです。
その日は予約していた院長先生が
急な休みで嫌いな先生にすり変わって
いたそうです。
そんな嫁は陣クスを調べて
オロナミンC
を飲み干したそうです。
そして、私が補助しながら
一緒にスクワットしました。
そしたらなんと!!
陣痛っぽいのがきたのです 。
最初は笑いながら「痛いっ痛いよ~」
などと余裕な感じでしたね。
22:00少し前だったと思います。
「ちょっと笑えないくらい痛い。」
と嫁が珍しく弱気に・・・
慌てて陣痛アプリをダウンロードして
時間を計測してみたら、なんと
5分おき
に陣痛が襲ってきてるじゃないかー!
病院に電話したところ
「あと1時間待ってみて」と
ステイを命じられます。
俺は「はっ?こんなに痛がってるのに?」
と思っていましたが、お産のプロ集団だし
信じようと思う反面、愛想がない先生(通称 岩井)
に不安を覚えました。
ここまで嫁が痛がってると旦那は
テンパるんですねー。
旦那は何をしたかと言うと
極寒の外で一服
です。
だって見てられないし
一服で心を落ち着かせようと
しました。
タバコの本数が増える旦那を後目に
嫁の陣痛は順調に痛みを増すのです。
「ケツが痛い」と言いながら
家の中を歩き回る嫁は
ついに1時間たったので病院に電話。
病院から来ていいという
Goサインが出たので向かいました。
病院に到着
田舎のイルミネーションを見ながら
「この景色を2人で見るのは最後かもね」
なんて粋なセリフをはきながら
0:12分頃、病院に到着。
病院に到着すると嫁は診察室に
案内され、旦那は電気の消えた待合室で
ウェイティング。
正直怖かった・・・
助産師も少し疲れている感じだったので
「電気つけて」なんて言えなかったのです。
入院着に着替えて出てきた嫁は
「このまま入院だってー」と。
子宮口がまだ2cmぐらいの開き
ということで旦那は帰れという指示。
なぜか少し寂しさを覚えて
帰宅したのを覚えてます。
2:00頃に自宅に着き、
YouTube見ながら寝落ちしてた
4:30頃、電話が鳴りました。
かなり息使いが荒い声で
「そろそろだってー」
私もすぐには帰って来れないと思い
我が家は犬と猫がいるので
その世話をして家を出ました。
途中、コンビニで水とポカリと
なぜかチョコを大量に買って
病院に向かったのです。
陣痛室に潜入
病院に着いてナースセンターに行くと
手術着みたいなやつを着せられ
陣痛室に案内されます。
そこには
「ふぅ~うっ、ふぅ~うっ」
と辛そうに息をする嫁を目の当たりにします。
正直ビビりました。
横に助産師が居てくれて
息の使い方や力を抜く方法などを
レクチャーしてくれてました。
私も助産師からこれから陣痛の痛みが
増すので、奥さんが痛がったらコレで
おしり付近を抑えて下さいね。と
テニスボールを渡されました。
まぁ話しには聞いていたので
驚きませんでしたが
抑える力具合を聞いてビックリ。
嫁より俺の腕力が限界を迎えるのが
早そうだなっとすぐに思いましたとさ。
子宮口が8cmまで順調でしたが
そこからが長かった・・・
時間にして私が陣痛室に入ってから
3時間ぐらいたっても子宮口は8cmのまま。
なかなかあと2cmが進まないのです。
案の定、私の腕は限界を迎え
膝でテニスボールを抑えるという
高等技術を習得しました。
こんな状況でも向上心を無くさない私が
「頑張ろー」と声を掛けると「わかった」
と二人三脚的な感じで頑張っていたのですが
陣痛の痛さが増すにつれ
とうとう嫁が弱気になってしまい
「もう無理かも」
というネガティブ発言がご登場。
すかさず私は松岡修造さんが降臨し
「無理って言わない」
と激を飛ばします。
こんな事を繰り返してるうちに
少し破水して子宮口を確認したら
MAXに到達!!
分娩室へのキップ
8:12分ようやく子宮口全開の嫁は
花道を通って分娩室に移動です。
助産師が嫁に力の入れ方などを
レクチャーしてたらそこに
嫁が信頼している先生がご登場。
嫁が俺の目を見て「良かったー」
って口パクしてました!
しかし、悪夢が始まります。
あの岩井が手術着をきて手袋
はめて登場してきてんのー!!
俺の中ではダースベイダーの
音楽が頭の中に流れっぱなし。
チェンジしてもらえないかなーと
思っていたら、その岩井は
サブ的な感じだったので
嫁が信頼している院長先生がメインで
やってくれていたので一安心。
院長先生は普段穏やかな印象なんですが
お産になると別人のようでた。
産道が狭いのか、ベビーの頭がでかいのか
なかなか頭が出てこないのです。
そこで、院長が嫁のお腹を押して
ベビーを出す作戦に。
これでダメだったら吸引しますね。と言われ
同意書を渡されました。
院長先生は嫁の顔を両手で包み込んで
「先生を信じて、思いっきりいきんで
コレが最後だと思っていきんでね!」
と見たことない院長先生の姿が
そこにありました。
私は涙が出てしまいました。
陣痛のタイミングがきたので
院長先生が体重を乗せて嫁がいきみます。
頭出たーと思ったら少し引っかかってる
様子で嫁が
「どうしたらいいんですかー?」
と叫びます。
ここで私は悔しくも爆笑。
声を出して笑ってしまった。
俺が笑ったせいか場が和み
助産師も奥さん大丈夫ですよー(笑)
って笑ってくれました。
誕生
8:59分
少しいきんだら無事に
3000グラムのベビーが誕生。
産声を聞いた瞬間にまた涙。
やり切った様子の嫁を見てまたまた涙。
院長先生が「おめでとう、良かったね」
って言ってくれて力強い握手を
してくれた時に号泣。
なんか体中に電気が走ったような感覚でした。
そんな感動に浸ってるのも束の間。
ダースベイダー岩井があの音楽と共に
嫁の体に何かを施しているのです。
出産に伴って切った会陰部を
縫いやがってるー!
しかし、無事に産まれた感動からか
怒りはありませんでした。
その日は産まれたばかりのベビーの
写真をアホみたいに撮りまくったのは
安易に想像できる事でしょう。
出産所要時間は陣痛が始まってから
約11時間でした。
しかし、「まだ産まれないねー」と言った
ダースベイダー岩井はその日に産気づいた
事に対して何を思うのだろうか。
これからお産の方も、そしてお産済の方も
我が家の出産体験記を
ここまで読んで頂きありがとうございます。